第3回です.
Cut2DというCAMを用いてCADで作成した図面から,切削ツールパスを作成し,CNCを制御するためのプログラムであるGcodeを出力するまでを紹介します.
DXF図面をCut2Dで読み込みます.
図の手順に従って,ツールパスを作成する前に,図面に閉じていない図形が無いかどうかチェックします.ツールパスを設定してからミスに気がついた場合,その作業が全て無駄になってしまいますので,最初にチェックを行うようにします.
SafeZは,材料が膨らんでいた場合などにエンドミルが材料に接触してしまわないよう,材料より高い位置から切削を開始する設定です(Z軸降下のみ適用されます).
切削深さを設定します.
今回使用した切削条件の各項目についての説明です.
2.0φと1.5φのエンドミルでそれぞれ切削条件が異なります.
Cut Depthを2[mm]に設定し,ピン溝を掘ります.
加工順序を設定します.
シュミレーション機能を用いてシュミレーションします.
Save Toolpaths から,作成したツールパスを出力します.
なお,USBCNC用のCut2Dポストプロセッサはこちらを参考に導入してください.
以上です.
次は実際にCNCを使ってパーツ作成します.
Cut2DというCAMを用いてCADで作成した図面から,切削ツールパスを作成し,CNCを制御するためのプログラムであるGcodeを出力するまでを紹介します.
Cut2Dを使って切削プログラム(Gcode)を作成
DXF図面をCut2Dで読み込みます.
①:間違った図形を読み込んでいないか確認する
②:単位を[inch]から[mm]に設定する
③:ノギスやマイクロメータを使って材料の厚さ(t)を測定する
④:測定値から0.02~0.05[mm]引いた値を材料厚さに指定する
②:単位を[inch]から[mm]に設定する
③:ノギスやマイクロメータを使って材料の厚さ(t)を測定する
④:測定値から0.02~0.05[mm]引いた値を材料厚さに指定する
図の手順に従って,ツールパスを作成する前に,図面に閉じていない図形が無いかどうかチェックします.ツールパスを設定してからミスに気がついた場合,その作業が全て無駄になってしまいますので,最初にチェックを行うようにします.
SafeZは,材料が膨らんでいた場合などにエンドミルが材料に接触してしまわないよう,材料より高い位置から切削を開始する設定です(Z軸降下のみ適用されます).
ツールパスを作成する前に,必ず開いた図形が無いかチェックする
Safe Z を少なめに設定することで加工時間を大幅に減らせる場合がある
Safe Z を少なめに設定することで加工時間を大幅に減らせる場合がある
切削深さを設定します.
Cut2Dを開いて最初に行った設定で,材料の厚さから0.02~0.05[mm]差し引いた値を入力しましたので,その値を直接Cut Depthに設定します.
今回使用した切削条件の各項目についての説明です.
2.0φと1.5φのエンドミルでそれぞれ切削条件が異なります.
写真の切削条件は,あくまで私の環境下での切削条件です.
他のマシン・刃物・環境では,それに合った切削条件が別途必要になります .
他のマシン・刃物・環境では,それに合った切削条件が別途必要になります .
切削条件については,材料・機械・刃物に合った適切なものを設定・選択します.
間違った切削条件での加工は,ダイレクトに刃物の折損を招きます!
切削条件の決定においては,自分で適切な設定方法を調べるか,経験者(勘で何となく運用している人を除く)から適切な指導を受けてください.
間違った切削条件での加工は,ダイレクトに刃物の折損を招きます!
切削条件の決定においては,自分で適切な設定方法を調べるか,経験者(勘で何となく運用している人を除く)から適切な指導を受けてください.
図形の切削位置を選択
閉図形の中に閉図形がある図面を一括選択しOutsideを選択すると,Cut2Dが自動で内側/外側を切り替えてパスを作成してくれます.Insideは,単体で穴を切削する場合などに使用します.
Cut Depthを2[mm]に設定し,ピン溝を掘ります.
Onを選択すると,選択された図形の真上をエンドミルが走る設定になります.
加工順序を設定します.
両面テープで材料を固定する場合,加工順序は「材料から切り離さない加工」を優先します.
切り抜き加工の場合でも,図形の中心にあるものを優先的に加工します .
※Cut2Dは中心にある図形を優先して自動的にツールパスを作成してくれます.
切り抜き加工の場合でも,図形の中心にあるものを優先的に加工します .
※Cut2Dは中心にある図形を優先して自動的にツールパスを作成してくれます.
シュミレーション機能を用いてシュミレーションします.
作成したツールパスは,必ずシュミレーションを行ってイメージを確認します.
図形の選択漏れ,内/外側選択のミス,切削深さのミスなどはここで粗方チェックできます.
図形の選択漏れ,内/外側選択のミス,切削深さのミスなどはここで粗方チェックできます.
USBCNC形式で.ncファイルを出力
Save Toolpaths から,作成したツールパスを出力します.
なお,USBCNC用のCut2Dポストプロセッサはこちらを参考に導入してください.
以上です.
次は実際にCNCを使ってパーツ作成します.
コメント
コメント一覧 (6)
Cut2D Proですか?
今ですとDesktopがそれにあたるようです。Proの機能は正直、個人では必要ないように思います。記事中のソフトウェアはかなり古いものですので、今のものとは見た目がだいぶ違うかも知れません。
私はVectricから直接購入しましたが、日本ではオリジナルマインドさんで取扱があります。
※ミスコメントは削除しておきました。
すいません。お時間大丈夫でしょうか?
希望の価格帯にもよりますが、Afinia/UP系の3Dプリンタは、比較的高い機械的強度が出せるのでオススメです。自分はAfiniaのH480を使っていますが、ハードウェアはUP Plus 2と同一のものです。
数万円台の3Dプリンタは、試したことがないので分かりませんが、精度を出すのに手作業の微調整を伴うので、玄人向けというイメージです。
ブログコメントは不定期で気がついた時に返しますので、時間は気にしなくて大丈夫ですよ。
尊敬しています。
是非、アイアンマンスーツとジャービス(AI)を作ってみてはどうでしょうか?